多分一番面白い西洋美術史の本『ヘンタイ美術館』

歴史

この記事では、山田五郎『ヘンタイ美術館』を紹介します。

2015年発刊でちょっと古いですが、今でもダントツで面白く、西洋美術が勉強できます。

美術史だけはダメだった!

むかしむかし、高校の世界史でブイブイいわせていたころ…

その世界史で一番苦手だったのが、文化史。その中でも美術史はようわからん、とほとんど手を付けていませんでした。

そりゃ、『最後の晩餐』とか『モナリザ』くらいは知ってますけど…

基本、名前と作品の羅列になるからね。でほったらかして点になる知識を覚えるのに使っていました。

ホンモノ見たら興味が湧いた

ところが20代にルーブル美術館で本物に接し、徐々に興味が芽生えてきました。

改めて今なら、教科書的なものじゃなく、教材?はいろいろ探せるからね。

そんなこんだでラジオ番組に出ていた山田五郎さんの著書を手に取るようになった。彼はザルツブルク大学に遊学して、美術を見まくった人ですから、さすがに造詣が深い。

とっつきにくい美術をとっつきやすく…そのコンセプトで書かれたものを探したら『ヘンタイ美術館』が一番ツボにハマりました。

本を読み慣れなくても対話形式で読みやすいし、なにより山田さんのうんちくが炸裂。

これで、ルネサンス、バロック、新古典、ロマン、写実、印象派という大まかな流れの代表的な画家、面白話が次から次へと登場する。

この本で語られる内容は、間違いなく教科書では出ません。

しかし、「歴史は脇道が面白い」の法則に違わず、初心者の私でもすごいとっつきやすくて、あっという間に完読してしまいました。

ハゲオヤジを入れると、ヒロインが引き立つ?

個人的にはドガの章の「ハゲオヤジ効果」がツボにハマった一つです。

たとえば…

ドガ『ダンス教室』

この絵の中央右側のオッサンみたいに、どこかにポッと入っている。

これを山田さんはハゲオヤジ効果と呼んでる。

「AVって、キレイなオネエサンとハゲオヤジが絡むと興奮するじゃない」と山田さん。

なるほど、薄汚いオヤジが同画面に映ると、可憐な女の子が引き立つ。古典的手法ですね。

現在でもハゲオヤジは不滅です。

苦笑いながらもそーだそーだと思いっきり同調してしまいましたね。

また、こんな絵も…

ドガ『エトワール』

いますよね、ハゲオヤジ(頭は見えないけど)。どこかというと…

ほら、ここにいた。

『エトワール』は、プリマたちが金持ちオヤジの愛人をしてた時代に描かれたので、こんな形で、皮肉を込めて描写したんですね。

あとぶったまげたのはクールベの『世界の起源』。

Newsweekホームページより転載

真ん中の絵です。刺激的なモチーフなので引きの画像を入れました。

『世界の起源』そのものズバリですね。

wikipediaによると

絵はがきのセールス順で言えば、『世界の起源』はオルセー美術館で、ルノワールの『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』に続いて2番目に人気のある作品である

らしいです。

*ちなみにオルセーは19世紀半ばから20世紀初めの作品を収蔵しています。それ以前の作品はルーブル美術館ですね。

ただ、『ヘンタイ美術館』と銘打っているものの、山田五郎さんは、ホンモノのヘンタイはただ一人、○○だけだ!と言ってます。

私も興味が湧いてネット検索しましたが、なるほど…ホンモノは違う!!

はっきり言ってとにかく面白いので、笑いながら美術に親しみたい方にはぜひ、手にとって頂きたいですね。

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