『ズッコケ3人組』シリーズの作者が話す「小説を書きたい人のための練習法」

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この記事では『ズッコケ3人組』シリーズの著者那須正幹さんが話した、「小説を書きたい人のための練習法」について紹介します。

本好きには2種類おりまして、「読むのが好き」と「読むだけでなく、書いてみたい」と分かれます。しかし、特殊な世界だけに、どう練習したらいいか?が中々分かりません。

子どもが読んでも、スラスラ分かり、楽しく読める小説を書く那須さんはどんな点を鍛えたらいいか?すごく面白かったので、以前まとめた内容を全面的にまとめなおしてみました。

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『ズッコケ3人組』シリーズの作者が話す小説修行術

2019年9月13日の文化放送『くにまるジャパン極』で那須正幹さんが出ておられていました。

この方『ズッコケ3人組シリーズ』をはじめとして、著書も多数。

番組パーソナリティの代打として出ておられた福井謙二さんが、小説を書きたいという夢を持っていることから「どうしたら小説が書けるか?」という話に転がりました。

お、と思って耳を傾けていると…

①日記を付ける

②手書きで手紙を書く

③好きな作家の短編を書き写す

④書き始めたら、話が変わってもいいから最後まで書く

の4つを挙げておられて、なるほどなぁと感心しました。蛇足になるかもですが、私なりの解釈を付けておきます。

①日記を付ける

まずは日記から。那須さんは「日々起こる出来事に自分がどう考えているのか」を知ることに繋がると話していました。

人間の頭って記憶を文章にしてません。もっとモヤモヤしたイメージで頭の中に収めてあります

作家という職業は頭の中で思い描いたイメージを文字という形に落とし込むのがお仕事ですから、

日記の形で毎日、その日どんな出来事が起こり、どう考えたのかを一度文章にしてみる。それが基本的なトレーニングとして有効だと那須さんは考えているのだと思います。

②手書きで手紙を書く

①に似ていますが日記が非公開であるのに対し、

手紙はその内容を必ずだれかが読むという所に特徴があります。

誰かに読まれる前提の文章って結構、力が入るんですよね。その分だけ、文章力を鍛えるのにもってこいなんだと思います。

普通、人に読んでもらう文章を書くという機会は手紙でなければ中々得られません。

メールは?というと、大抵の場合、文章の体裁からは大分崩れてしまうので、適していないと思います。

また、ワープロソフトではなく、手書きというのもミソです。

人によっては何回も書き直すという事も考えてワープロがいい、と思うでしょうが、

手書きの原稿を何回も手直しをすれば必ず書いた過程が残ります。

また、直した手紙をそのまま送るとは考えられないので、改めて清書もします。

それがまた、内容を練るのにいい間を与えてくれると思います。

③好きな作家の短編を書き写す

那須さんは番組で「好きな作家の短編を丸々書き写すとその文体を身につけられる」という話をしていました。

これは、小説家を志す人が誰もが一度はやるトレーニング

志賀直哉の短編を書き写して「小説の神様」の筆致を学び取るというのが、一時期流行っていたと聞きます。

私も経験があるのですが、

文章って「音のリズム」がいい方が読みやすい。声に出さなくても、読んだ時にリズムの良さは分かります。

私も以前、立川談春さんの『赤めだか』を書き写した時「なんて滑らかな、磨き抜かれた文章だろう」ってホレボレしました。

好きな作家、というのも大事かなと思います。好き嫌いに理屈は必要ないので。

④書き始めたら、話が変わってもいいから最後まで書く

昔、小説もどきを書いたことがありましたが完結したことは一度もありません。

だから、この話を聞いた時はなるほどなぁ…って思いました。

とりあえず筋が破綻しても話が変わっても最後まで書く。一旦形になれば直せるけど、形にしないと手の入れようがない。

小説を書きたい人は脳内で作り上げたものを、とにもかくにも一度最後まで「文章化」することが一番大変で、

これをこなせるかどうか、がまず第一歩ということでしょうね。

まとめ

①日記を付ける

②手書きで手紙を書く

③好きな作家の短編を書き写す

④書き始めたら、話が変わってもいいから最後まで書く

これらのアドバイスから分かるのは、

頭の中にあるものを「文字に書き出す」というのは、とても特殊なスキル日々の練習、鍛錬が大いにモノをいう、ということです。

そして、それは「小説を書く」という直接的なトレーニングだけでなく、

日々の出来事に観察眼を働かせ、人に文字で自分の思いを伝えるということを日記を書いたり、手紙を書いたりすることで養える、というものでした。

また、好きな作家の短編を書き写すというのも、その言葉づかいをパクるという直接的な目的もあるでしょうが、

熟読よりもさらに深く文を味わい、その方法を我がものとするいう効果も得られるのではないでしょうか。

最後まで小説を書く、というのは中々できない事なんで、自分自身も勉強になりました。

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