つい先日、コンビニで『マンガで分かる 認知症の人が見ている世界』という本を購入しました。
私も、祖母が認知症で徘徊したり、訳の分からないことを言ったりしたり…といった経験を大昔にしました。
その後は日々、忘れかけていたんですが…「そういえばあの時、どのように祖母は考えていたのかな?」などと思って本を手に取り、そのままレジへ。
読んでみたら「ああ、あの時はそういうことだったのか!?」と思うことが結構あって勉強になりましたわ。
「川向うの家」に帰ろうとして徘徊してた
これは、私が家を出て一人暮らしをしていたころの話なんですが
祖母の姿が突然見えなくなって、家族が慌てていると
「家から3キロほど離れたファミレスの前で保護しました」と警察から連絡があったそうです。保護されたとき「川向うの家に帰る」と答えたとのこと。
私にとってみると、意識もあいまいでフラフラ歩きまわっているのかなと思っていたのですが、このマンガで分かったのは
川向うの家、というのはどう考えても祖母が独身時代に暮らしていた家の地理だったんで、自分が学生時代とかに意識がタイムスリップしていたんだなと。
ところが、歩けども歩けども目指す川がない。
ウチの実家で一番近い川は7,8キロほど歩かなければたどり着けないので、くたびれ果ててしまったようです。
見知らぬ男が部屋の中に入ってくる
祖母は時折、意味不明なことを言っていました。「見知らぬ男が部屋に入ってくる。鍵をかけたい」と。
最初は、当時実家住まいの弟を下宿のひとと勘違いしていたこととかかわりがあるのかなと思っていたのですが、そうではないらしい。
マンガでは、ハンガーにかけた洋服から人が見える、ということがあるそうです。
もしかしたら、祖母もこれだったのかな、と思うことしきり。
不可解な行動もマンガを通すと「そういうことか」と
祖母の出来事に引き寄せてマンガを読んでいた私なんですが、そういうことか、そうだったのかと腑に落ちることばかり。
ただ、当時の私はそんなことをつゆ知らず、イライラしていたなぁと反省しました。
知っていれば、もっとおばあちゃんに優しくしてあげられたんじゃないかなぁ…と。
私も40代ですし、両親は幸いにして健在ですが、長く生きていればいずれ認知症になる日がくるかもわからない。
一回読んでおしまいにせず、今のうちからマメに読み返して勉強しておこう…そんなことを感じました。
この本、面白いのでぜひ興味のある方はご一読ください。
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