入門書なのにめちゃくちゃ面白い!立川談慶『教養としての落語』

読書メモ

先日買った立川談慶師匠の『教養としての落語』を読了しました。

私は、昔ひょんなことから落語を聞き始め、主にYouTubeから色んな噺家さんを聴くようになった「準初心者」です。

この本も小難しい本なのかな、と思いましたが、逆。落語を知らない私でもすごく楽しめました。

落語の基本がサクサク読めてスイスイ頭に入る

私、以前立川談春師匠の『赤めだか』も読んだのですが、立川流ってスゲー!!と改めて思い知った次第です。

とにかくわかりやすい!

落語の簡単な歴史から、関東(江戸落語)と関西(上方落語)の違いや経緯

立川、三遊亭、春風亭、林家と言った「亭号」についてや

古典落語と新作落語の違いなど

落語家の出世システムなど…

今さら人に聞けない知識が、的確な例えも交えて説明してくれるのは嬉しいです。

他の演芸との違い、他国の笑いも解説!!

日本には、歌舞伎、猿楽、能、浄瑠璃、講談と、他にも多くの演芸があります。

例えば外国人に、「演芸の違いはなんだ?」と聞かれ、答えられたら大いに面目を施すに違いありません。

著者の談慶師匠も、おそらく何度も聞かれたんでしょうね。

これらの演芸の成立からその違いまで丁寧に説明してくれます。

また、他の国の人は笑いのツボが違うもの。

アメリカやフランス、中国などの笑いのツボを解説するあたり、さすが笑いの専門家と脱帽しました。

落語に興味がなくとも、ここを読むだけでもこの本を買う価値がある!と私は思います。

立川談志のスゴさが分かった

そして、歴代の名人や噺の解説などもこれまた素晴らしい。桂文楽、柳家小さん、立川談志、古今亭志ん生、志ん朝親子などなど…

特に、著者の師匠に当たる立川談志師匠のスゴさをこんだけ明快に解説してくれた方はいないんじゃないかな、と。

先述した通り、私談春師匠の『赤めだか』を読んだのですが、プロ意識が滅法高く、それ以上に破天荒で面白い談志師匠の話は読んでいたけれど

立川談志って人は落語が滅びないために、時代に合わせてアップデートさせようと常にチャレンジしてたんだな…と。

そう考えると、『笑点』をプロデュースしてテレビで、有望な若手噺家の顔を売ろう!という目論見も文脈でよく分かります。

そういう意味では、「プロ野球の教科書を作った」(落合博満談)と称される野村克也さんにも通じているものがあるのかも知れません。

YouTubeを落語の入り口に

そして、今回驚いたのがYouTubeを活用した落語の楽しみ方。

同じ演目を噺家によって聞き比べたり、当たりを探す動画の選び方まで解説されてます。

コレは、ホント驚いた!!

YouTubeの落語、好きですよ。

よく寝しなにかけてるくらいですから。

ただ、あそこにアップされてるのは誰が上げたのかわからないものも結構あります。

だったら、それを逆に利用してやれと!!

この本の中でも書かれていますが、落語は演じ手によって日々アップデートされてて、同じ演目でも全く同じ噺はない、とのこと。

著者も芸に対して絶対な自信を持っているからこそなんでしょうね。

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