日本人がネイティブから初めて英語を教わったときに興奮!

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読書メモ
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先週末、地元の図書館から吉村昭の『海の祭礼』を借りて読んでます。

実はこの本、ずーーーーーっと気になっていて、いつか借りてやろうと狙っていたんですが

妙に競争率が高く、中々戻って来ませんでした。

そんな中、この前出かけてフト「あの本あるかな?」と探したら、見事にビンゴ!

早速貸し出してもらい読み始めた次第です。

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『海の祭礼』とは、こんな本

この小説の主人公はアメリカ人のラナルド・マクドナルド

西洋人の父と、ネイティブアメリカンの酋長の娘との間に生を受け、当時の立場からしたら結構な教育を施された人物です。

ただ、当時は人種に対する差別も今とは比べ物にならず、フツーに生きててもあまりうだつが上がりそうにない。

そこで、当時鎖国を続けている「神秘の国」日本に渡り、英語教師として雇ってもらおう、という壮大な計画を立て、当時大盛り上がりだった捕鯨船に乗り込み、今でいう北海道の利尻島に単身密入国しました。

で、日本もこの頃、ロシアだアメリカだのの船が近海に姿を見せているのに、この言葉を喋れる人がいない。

だれか、いい人いねーかな、と思ってたところ。

そこで現れたマクドナルド青年。日本語を学んでいる姿勢も評価されて、日本初のネイティブ講師として、通訳(長崎通詞)たちに英語を教えることになるわけです。

ズーズー弁を話すダニエル・カールに日本語を教わるような状態だった長崎通詞

それまで、ネイティブの英語話者に教わることなんてできず、

オランダの軍人とかから、英語を習うというのがやっと。

そこは通訳だから文法面はある程度理解できたようですが、音に関してはその人のなまりをそのままコピーすることになる。

いわば、外国人が「日本語を勉強しよう」と堪能な外国人を探したら

ダニエル・カールさんで、彼のズーズー弁を「コレが正しい」と思いこんで一生懸命に覚えるようなもん。

ズーズー弁がさらになまって意味不明な発音になり、まともに仕事になりゃしない!

その点、マクドナルドは捕鯨船の船員と言っても、高等教育は一応受けているし、それなりに学があるから、講師としてはまぁいい。しかも、向こうも日本語を覚えようという意欲もある。

そんなわけで、長崎通詞たちは彼に発音を教わることになるわけです。

ゼロから言葉を学ぶってこういうことか!

私、英語好きですけど、未知の言葉を一歩一歩学んでいくという、

無人の荒野を開拓するのに似た、ラナルド・マクドナルドと長崎通詞たちのやり取りが超新鮮!

彼らは教材がなく(むしろ教材を作らなきゃいけない側)

「こんにちは」「ありがとう」もよく分からないところから

「外交で使い物になる語学力」を身に付ける、という…

もうその情熱に、いいお酒を飲んだみたいにすっかり酔っぱらって、ページをめくるのがすごく楽しい。

今、私中学校の英語を勉強しなおしていますけど、僕らが当たり前のように享受する環境なんて、彼らないですから。

音が分からなきゃQRコード読み取って、音声が流れるなんてそんな世界は200年後です。

なんか登場人物たちが「英語を学ぼう、学び取ろう、学び取ってやるんだ!」という猛烈な意思が勉強好きからするとメチャクチャ心地いい!

久しぶりに面白い本を読んでいる…という手ごたえを感じております。

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