元外交官が教える「本気で英語をモノにするために、やるべきこと」

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この記事では、2020年6月2日にニッポン放送で放送された『ザ・フォーカス』で、作家で元外務省主任分析官、佐藤優さんが教える外国語の勉強法を紹介します。

佐藤さんは、英語、ロシア語は外交交渉で使えるレベル、読むだけならチェコ語、ドイツ語、ラテン語、ギリシャ語、朝鮮語を理解できる「語学の達人」。

彼の勉強法は正直、並みの決意ではダメですが、

どうしても外国語をマスターしたいという人には絶対に役に立つと思います。

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外国語の習得には強いモチベーションがいる

まず、佐藤さんが強調したのが「必要に迫られているレベルの強いモチベーションがないと、語学は上達しない」という厳しいお言葉。

教養として、というレベル(つまり私の事じゃん!?)で上手くなった人はいない、と断言しています。

彼の想定しているのは、外交交渉のような、相手のいうことを正確に理解し、国益にかなうように相手を説得する語学レベルであると考えると、無理もないかなと思います。

ちなみに佐藤さんの他の本で書いていることですが、入省時外交官に必要な英語力は英検一級レベルとのこと。

つまり、今回のアドバイスは、そのゴールを達成するためのステップ、と考えるといいと思います。

1ヶ月、毎日3時間、基本書を使って徹底的な基本単語と、基本文型の丸暗記をする

ここまでで「むーりー!」という方は、多いでしょうが、

ここではあくまで学習法の紹介なので、先へ進みます。

初学者に求められるのは、1ヶ月徹底的に基礎を叩き込む、ということ。

初学者の人は、1日毎日3時間の勉強時間を課し、

1500語くらいの基本単語、基本書のグローサリー(巻末の単語索引のことか?)の丸暗記と入門書の内容を完全理解を目指す、というもの。

ここで、基本単語の習得を十分にしないと、基本単語の知識が欠落したまま先へ進んでしまう可能性があり、それが成長を頭打ちにしてしまう可能性があるそうです。

佐藤さんは、その例としてロシア語以上に時間をかけたドイツ語が、基本書だけ軽くやって、原典を辞書を引き引き読む学習法を続けた結果、ロシア語よりも仕上がりが悪かったことを自身で指摘しています。

中学校のレベルを超えて、カリキュラムを早回しした方がいい

ここで、佐藤さんは、日本の英語学習カリキュラムに触れ、

小学校の2年間が中学校の3年間にくっついて内容が薄まっている一方、

高校のレベルが一挙に上がって、英語でつまづく人が多いことを指摘しています。

それを防ぐためには、中学校の段階でカリキュラムを超えたレベルの単語を早回しで覚えることが有効とのこと。

これは私も同感です。中学校レベルに楽々対応できているような人は、ドンドン単語を覚えていった方がいいと思います。

また、高校では現在、スピーキングとリーディング(これも20年前のリーダーの授業と比べると相当スピーキング寄りになっているとのこと)が中心となり、いわゆる文法が弱いと指摘。

だから、佐藤さんは総合英語(現在では文法をこういうらしい)の参考書を買って来て学べ、と言っています。

以前、総合英語の参考書として、佐藤氏が勧めていたFOREST(桐原書店)。確かに英文法で分からないところはコレを調べると理解できる、そんな内容です。

なぜ、そうなるのかというと、語学にはReading(読む)、Writing(書く)、Listening(聞く)、Speaking(話す)の4つの力があるのですが、

読む能力以上に、語学は伸びないから。

だから、現在の高校の英語授業をこなし、大学受験をくぐり抜けても英字新聞を読めないと指摘します。

英字新聞を辞書をそんなに引かないで読めるとなると、日本では相当英語のレベルは高いと思うのですが、佐藤氏は斬れば血が出る外交交渉レベルの英語力養成を目標としているので、ここでも気にしないことにします。

授業のカリキュラムだけでは、文法の把握力がどうしても欠けて来るので、FORESTをはじめとする総合英語で補習をする必要がある、と考えましょう。

階段の踊り場のような、「レベルが落ちない」ところに早く到達する!

そのような、(人並み外れた)勉強をしていくと、

人間は、そこから下には絶対に落ちない「階段の踊り場」レベルが存在するといいます。

これが大体、英検準1級レベル

たいていの受験生は英検2級で大学受験を終えるので、20年も放置していると中学生レベルまで退化してしまうと、佐藤さんは指摘しています。

そこから先は、さらに血のにじむ努力が待っていて、身銭を切って家庭教師を雇い、

訓練を行わないと力が付かない、とのこと。

*佐藤さんが以前話していた、ロシア語の勉強法を例にとると、ロシア語で書かれた新聞を日本語で要約し、その要約を見ながらロシア語に「復元」するという、英語でも目まいを覚えるようなレベルでした。

まとめ

以上、佐藤優さんの勉強法を紹介しました。

最後にまとめると

①やり始めは1日3時間で、入門書の内容と、基本単語1500くらい、基本例文を丸暗記

②高校のメニューだと文法が足りず伸び悩むので、総合英語の参考書をプラスする。現役世代なら中学生レベル以上の英単語をどんどん暗記して、中学から高校進学時のレベルの違いに備えるのがおすすめ。

③レベルの低下が避けられる「英検準1級」のレベルにいち早く到達すること。

となります。

とはいえ、ねぇ。「勉強する楽しみ」という別の層もあるのが、言葉の面白いところ

何度も言いますが、「英語で一生飯を食う」のならこれくらいは覚悟せよ!ということだと思います。

ちなみに、具体的な教材選びや勉強のノウハウについて、過去の佐藤優さんが述べている記事もあります。詳しくはこちら↓をご覧ください。

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