清原和博さんの『魂問答』で暗黒時代を思い出す

読書メモ

昨日は曇り空、今日はみぞれから雪が降る一日に。

あした、桜の名所を回って取材をしなければなりません。だからすごく心配です。

自室は外部の音はほとんど聞こえていません。耳に入るのはフル回転するエアコンの音と、キーボードを叩く音のみです。

外から、雪明りが差し込んでいて、部屋はとても明るい。

今日は、とにかく外出しないと決めて、清原和博さんと僧侶の鈴木泰堂さんの対話集、『魂問答』を読み進めています。

清原さんは、言わずと知れた野球のスーパースター。

しかし、2016年2月2日に覚せい剤所持容疑で逮捕されました。

社会的な地位も、家族や友人関係などの大事なものも失い、糖尿病にうつ病も併発。

それに寄り添うように、失意の彼をサポートし続けたのが僧侶の鈴木泰堂さん。

この本には、苦しみに悶える清原さんが、鈴木さんに今の苦しみをありのままに語り、直視し、乗り越える過程が対話形式で書かれています。

僕らは皆、病んでいる

清原さんの話を読んでいると

私自身の数年前の苦しみを思い出して胸が強く痛みます。

というのも、私自身何年か前にうつ病に近いレベルまで追い込まれたことがあるからです。

最初は自身の仕事に対する悩み、友人たちが家族を持ち、それを祝福しながら自身は何もしていない、という自責の念、東日本大震災のときの「私は生きているが、亡くなった方々とどう違いどう生きなきゃいけないのか」といった自問自答など…

自分の成長に対する至らなさに苛まれて、自分はなんと愚かで生きるに値しない人間なのだ!!

という気持ちが四六時中グルグル回る状態、と申しましょうか。

自分の居所がどこにもない、という焦りのようなもので居ても立っても居られない苦しみを感じていました。

まぁ、その後は友人たちと虚心を捨てて楽しくひと時を過ごす、という「息抜き」を覚え、

そう、まぁ自分を追い込むこともない、これでいいのだ!

と開き直り、現在に至っているものの、そこに行きつく過程で「人間、いきてりゃ悩みや苦しみは付いて回るもの」ということを悟り、なんとか脱出。

人に対して、素直に感謝の念がわいてきて、毎日がちょっと明るく感じられるようになってきました。

今苦しんでいる人にはちょっと優しくなったかなと思っています。

清原さんの苦しみに素直に共感できる

清原さんの本というと、保釈後に書かれた『告白』を読んだのですが、客観的に見て「ちょっと危ないぞ」というのが感想でした。

他に原因を求めている、そんな印象を持ったからです。

その頃に比べると本書は、寂しいと思えること、辛い事を真正面から見つめて苦しんでる姿があって、一歩進んでいるという感じを持ちました。

話を聞いてくれてる鈴木泰堂さんも、焦らず清原さんの話に耳を傾けていて、ゆっくり清原さんの気づきを引き出している。

そこから、今の気づきはこういう感じなんだね、と清原さんの心に一つ一つ寄り添う姿勢を崩さない。

むりやり「こうだからこう!」と言わない。

本のインタビューは、最初はホント心配なくらい迷っていたけど、

鈴木さんに会うたびに徐々に迷いの中に光が見えてくる感じで、ホッとしました。

また、昔自分もうつの時、こんな感じだったな…と思いだしました。

ほんと、心の病は急激に良くなることはない。

大波に揺られるように心の高ぶり、落ち込みを繰り返しながら

薄皮をはぐように、心が癒されてきて、

ある日突然日の光の明るさ、暖かさに気が付くって感じだったんです。

清原さんも、多分あんな感じなのかな…と自分の来た道を振り返りつつ強く共感できるところがあるんですよね。

迷っている人はみんな『魂問答』を読んだらいい

ここまで、書いてきたのですが、そういえば私、魂問答の具体的な内容を書いてませんね。

ただ、私の『魂問答』の読み方は、過去の自分の苦しみを引っ張り出して

清原和博という人の苦しみを使って、他ならぬ自分の心の中のモヤモヤを直視して答え合わせしつつ、

自分はどう未来を歩いていこうかと考える作業になっています。

鈴木さんの説くお話は、結構汎用的で、この本も「清原さんはどう考え、悩んでいるのか」ということを率直に語っている部分もあるのですが、同じように生きる苦しさを感じる人が追体験できるような仕掛けもまた持っている感じがするのです。

従って、本書は誰が読んでも必ず感じるものはあるだろうし、

リアルに苦しんでいる人は、自分の苦しみに引き寄せて考えるいい機会になると思うんです。

 

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