先日、ライターの茸本朗さんのことを耳にした。
茸本さんは、野生の動物や植物などを食べる!と言う野食ハンター。
その話は様々な生物に及んでて、実に面白いなぁ…と聞いてました。実は私…その昔、ピータンやチョコビール、その他もろもろの正体不明な食品を片っ端から味見をするという、奇妙奇天烈な企画を申し付けられ、
みんなが見ただけで敬遠したものでも食べ「ポリバケツ〇〇」と呼ばれた過去があるのです。
こういうの好きだわ〜!
で、ラジオに紹介された著者を入手。目下読んでいた『いっきに学び直す日本史』を中断して一気に読破しました。
全身大トロ、バラムツ!!
特に食いついていたのが、バラムツ、アブラソコムツという魚の話。
あ、この魚知ってる!と私は膝を打ちました!
昔、永六輔さんがラジオで話してた「めちゃくちゃ美味いけど身に含まれる油はガソリンみたいな人間が消化できない油なんで、何切れも食べてはいけない!」って言ってたお魚です。
そうそう。その話をふと思い出して、バラムツなる名前を知り、それで実際に食べた人の体験談をブログで読んでバカだね〜とゲラゲラ笑ったんです。
ちなみに釣り師のユウスケ師匠曰く「釣れるけど、○○ちゃん、魚はもっと美味しいのいっぱいあるよ(´・ω・`)」と
たしなめられたことがあります。
そのトンデモな内容から、「こりゃ、後ろの方に載ってるな」と検討つけて読み始めたら…
なんとイキナリ、イの一番でした!!で、さらに読み始めて驚いたのは…「あれ!?この文章、読んだことあるぞ!!」
なんと、この茸本さんのブログを読んでたことに、この時初めて気づいたのであります。
どおりで、なんか既視感ハンパないな…と思ったわけです。
ちなみに、バラムツを食べるとどうなるかはここでは書きません。ただ、かなりの惨事になるとだけ。バラムツの話はなんと言ってもこの件が一番面白いのですから…
また海外ではこのバラムツ、オイルフィッシュとかホワイトツナとか呼ばれてフツーに食われているらしいです。
人間って、すごいですよね。
カメを食う!
私、YouTubeの亀五郎さんという似た活動をされてる方のファンでして、その一方で『池の水全部抜く』も好きでもあります。
だから、それこそ池を浚うたびにゴロゴロ出てくるミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)をみるたびに「スッポンだって亀だし、食えないのかなぁ…」とボンヤリ考えてました。
そしたら、さすが野食ハンター!食べてたんです、ミドリガメを。
味はなかなか美味しいとのこと。
さらに驚きなのは、印旛沼で絶賛大繁殖中のカミツキガメはもっと美味いらしい!!これはもう、スッポンを超えた旨さらしいのです。
こりゃもう、テレ東は「池の水を全然抜く」だけでなく茸本さん読んで、ミドリガメやカミツキガメを美味しく食べて供養してみたらいいんじゃないだろうか、と思います。
ベニテングダケ、食っちゃうの!?
そんな私でも、さすがにこれは…と思ったのがベニテングダケを食べた話。
私、その昔祖父から「自分で取ったキノコを食うな」と教えられました。
先日保健所のイベント取材もしたのですが、やはり野生で取ったキノコには大変神経を使っていて、世間に流布する「毒キノコの見分け方」や、「ナスと一緒に煮ると無毒化できる」というのは、全くの迷信!
と必死になってアピールしておりました。
ところが、このベニテングダケ…食べる地域があるらしい。
このキノコに含まれるイボテン酸というアミノ酸が超猛烈な旨味成分らしいのです。
茸本さんも、お仲間の「大丈夫だったよ…」というお話に勇気づけられチャレンジしましたが…
この後は、本書を読んでご確認あれ!!
特定外来生物を食べる、という選択
まぁ、この本では特定外来生物を食べる話が随所に出てきます。
ミドリガメ、カミツキガメだけでなく
ウシガエルやアメリカザリガニ、ハクビシン、アライグマ、コイ、ハクレンなどなど…
生息域の環境にもよるそうですが、総じて美味しいとのことです。
そこで考えたのですが、こういった特定外来生物を食べるという選択肢を、日本人も持っていいんじゃないかな、と…
彼らだって、好き好んで日本に来たわけじゃない。
人間が勝手に連れてきて、飼いきれないからと勝手に野生に放したからの、この大繁殖なわけです。
フランス料理では野生動物をジビエとして珍重していますから、これらの生物を日本版ジビエとして活用するのもアリだろうと。
捕まえられた特定外来生物は、そのほとんどが殺処分にされます。
捕まえてただ殺すよりは
キッチリ食べて食物としての役割を果たしてもらう方が、ずっといいと、私は思うんですよねぇ。
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