今朝は、朝から雨です。
クリーニングにスーツとワイシャツを出し、食料の購入を済ませてから、地元の図書館に向かいました。
実は昨晩、親しくしている皆さんとメッセージのやり取りをしている中で、たまたま浅田次郎さんの話になり、無性に昔読んだ浅田次郎さんの短編が読みたくなったのです。
最初は買おうかとも思ったのですが、今月はまだ図書館に行ってないので、図書館で借りてこようと、出かけた次第です。
まずは、お目当ての本を探す
最近の図書館ってインターネットを使った蔵書検索が可能なので、前もってそれで浅田次郎『鉄道員』を検索。
すると、市内4か所の図書館のうち、2か所でヒット。
うち、JR桶川駅の隣にある中央図書館は貸出状態で、いつも行く桶川図書館は在架の状態。
じゃあ、と雨の中、トコトコうちのミラジーノを走らせて、桶川図書館にGO!
図書館に入ると早速、文庫から見ましたが、文庫ではない様子。
なんで館内の端末を使って、『鉄道員』を検索、分類番号(これが分かると、場所を見つけるの本当に簡単)から、大まかな場所を探し、
そこから、目指すところを探しておりますと、別の本にもビビッと引き寄せられました。
菊池寛『満鉄外史』。ちょっと前に、Twitterのフォロワーと、
「満鉄の食堂車のサンドイッチがなぜか高かった!なぜか?」という話をしていたので、ちょっと気になり、手を出しました。
本屋さんなら、こんな気軽に手は出せないけど、図書館だと気軽に手が出せる。それが、すごくいいですよね。
そして、お目当ての浅田次郎『鉄道員』をゲットしました。
早速、貸出手続きを済ませます。
思わぬ拾い物ができる、リサイクル本コーナー
帰りに、図書館の入り口に設置されている「リサイクル本コーナー」へ。
これは、図書館が役目を終えて、処分になった本を「無料」で利用者に提供するもの。
町によっては、イベント形式で行ったりしますが、この図書館では、入り口となりに棚を作って置いておいてくれるみたいなんです。
これは、何冊持ち帰っても、ただ。
しかし、新古書店に持ち込んでも、数多くの人の手を経たもののうえに表紙に貼られたラベルや汚れ防止に貼られたフィルムがあるため、おそらく値段がつきません。
そんなわけで商品価値は限りなくゼロ、というリサイクル本なのですが
本好きにとっては、探し手の腕次第で、昔の面白い本をサルベージできる「宝探し」を手軽に楽しめるのです。
これを見逃す手はないと、私も一通り覗いてみました。
ハズレて元々のギャンブルスピリッツで、4冊ゲット!
まずは、ハードカバーの2冊。山田邦子さんの『こんなはずじゃなかった』とデーモン小暮閣下の『我は求め訴えたり』どちらもタレント本ですね。
山田邦子さんなんて、僕らが中学生の頃は、自分の看板番組持っていたほどの超売れっ子でしたね。
この本は1999年発刊らしいので、人気がピークを超えた後の著作の様子。の、せいか…ヤケに程度がいい。
もう一冊のデーモン閣下の本は、な、なんと1987年発刊。33年前の本だから紙焼けしてますが、これもかなり程度がいい。
おそらく、この2冊は入れてみたものの、「利用者のニーズにあまり合わないまま、本棚の隅で眠り続けていたのでは…」と思わず妄想してしまいました。
もう2冊は文庫本。
佐々淳行『平時の指揮官 有事の指揮官』と藤沢武夫『経営に終わりはない』
こちらはどちらも、数多くの人の手を経たことが分かる使い込み具合です。どちらも、働き盛りやシニアに受けそうな内容ですし、それも納得かな、と。
長年、図書館で地味に貸し出し実績を増やし続けてきた、オールドソルジャーっぷりがいいですね。
今回もいい、利用ができました。
図書館は、みんなで利用しよう!
最近、自治体の財政が厳しいということで、
これら図書館も市場原理を働かせて企業に委託したらどうだ?という話もあるのですが、
私は大反対なんですよね。
図書館って、そんなにお金ない人が、本や活字に無料アクセスできるスポットであるのはもちろんですし、最近は仕切り机が設置され、学習スペースとして開放しているところもある。
また、図書館の本は、
一般の書店と違って、時代を超えた様々な本が読めるという所が大きいのです。
以前このブログで紹介した「ヴィクトリア朝珍事件簿」なんか、このブログで紹介後、ただでさえ少ない本が様々な場所で漁られることになり
中古価格を調べると、とんでもない値段になっております。
こういった本って、ある程度効率性を放棄しないと残らない。
人間の文化なんて元々「ムダなことに意味がある」部分もある。そんなわけで、利用者としては本を出来るだけ丁寧に扱い、出来るだけ頻繁に利用することで、
図書館を盛り上げていきたいな、と思っております。
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