『みんな大好き陰謀論』はオトナの世界史テキストだった!

スポンサーリンク
読書メモ
スポンサーリンク

先日、日航ジャンボ機墜落事故での陰謀論ばっかり吹いてる人にヘキエキして、

怒る代わりに「陰謀論を分析してやろう!」と内藤陽介さんの『みんな大好き陰謀論』を借りてきたブログ主。

読み始めたら、コレが実にいい一冊でガッツリ熟読しました。

スポンサーリンク

ユダヤ陰謀論を読み解いたら、世界史のいい復習になった!

本書は、ユダヤ陰謀論をメインに解説しているのですが、

このユダヤ陰謀論てヤツは、要はユダヤ人たちと共存してきた他民族との接点を丁寧に解き明かすことで、陰謀論がデマであることが分かる、という構造になっておりまして

つまりは「世界史のいい復習になる!」ということであります。

このブログでも、少ない私の自慢のタネとして『高校時代に予備校の模試で、世界史全国1位になった』というのがありますが、

あんなのは記憶テストで、知識がリンクしていなかったんですが

この本を読んでみて、ユダヤ人陰謀論という『雑なデマ』から、

内藤さんが解き明かし、陰謀論を粉砕していくときに

「正確な知識を積み重ね、その背景を丁寧に解き明かすと実際はこう!という『正確な知識の背骨』」がゲットできたことで、

私の中でバラバラだった世界史知識がドンドン頭の中でつながりだし、

「なるほどぉ!!」という知的興奮をメチャクチャに味わえたわけであります。

最初は、タイトルからして「なーんかオチャラけたタイトルだな」と思っていたけど中身は超、本格的な世界史本で「こりゃいい本を読めた」と大喜びした次第であります。

陰謀論とは、無知と勘違いの複合要因に付け入る

ところで、この本の副題には「ダマされやすい人のためのリテラシー向上入門」と銘がうたれています。

この本は「ユダヤ陰謀論を証拠を一つ一つ検証し、それがいかに事実とかけ離れているか」を丁寧に検証する内容になっています。

つまり陰謀論は「事実を捻じ曲げないと成り立たず、逆に事実の積み重ねで陰謀論の化けの皮がはがれる」と示しているのです。

また、オリンピックのアマチュアリズムが、実は

「貧乏人(非ブルジョア)が歯向かって来ても、撃退できるように体をメチャクチャ鍛錬する」というブルジョア階級の伝統的な裏テーマがあって、

近代オリンピックのアマチュアリズムはその延長であり

日本人がイメージする「アマチュアリズム」とは全く別の意味だという事も指摘しています。

オリンピックで称揚される「アマチュアリズム」を知っていても、

その真意を把握しないと、明後日の方向に捻じ曲げられた時に気がつかないという指摘に、ふーむ(´・ω・`)と考えこんじゃった次第です。

陰謀論を避けるには…

つまり、陰謀論とは「知識の欠如と勘違いに付け入る存在」であるということになります。

もちろん、本書一冊でユダヤ人の歴史をすべてカバーし、その陰謀論を論破するには足らないのですが、著者の内藤さんが丁寧に説き起こすと、

陰謀論がデタラメなパーツを乱暴に組み合わせた代物である、というのも割と分かるわけです。

で、そのベースとなっていることの大本を紐解いていくと、大学受験でうっすら覚えていた世界史の知識が割と役に立つ。

陰謀論を避ける要諦は「正しい知識と物事に対する正確な理解である」

という、ごくごく当たり前な結論に達したわけであります。

あえて、法則化しないところがいい!

そして、この本が良心的だなと思うのは「陰謀論を見抜く〇箇条」とかのようなマトメを

(多分意図的に)つけていないことだと思います。

というのも、こういうアンチョコって「さらに裏をかく手段」に悪用されやすいからなのではないかと。

以前、山田五郎さんがYouTubeでフェルメールの贋作者、メーヘレンの解説をしていました

一見すると別の画家の作品に見える贋作をなぜ専門家が見誤ったのか?

それは、専門家たちが仮説を立ててまで探していた「フェルメールの宗教画」というミッシングリンクを装い

かつ、専門家だからこそ気づく、「フェルメールの技法や内容」をさりげなく散りばめた

「お約束」を逆手に取った技法だったから、と説明しています。

【関連記事】

世界史ファンも必見!山田五郎さんの「メーヘレン事件」解説
先日、YouTubeを見ていたら、山田五郎オトナの教養講座で ついに、というかやはり!というか、メーヘレン事件の解説動画が上がっていました。 このチャンネル、主に画家の生涯と作品を様々なウンチクを加えながら面白おかしく解説してく...

内藤さんは、あえてそのような「陰謀論を見抜く〇箇条」とかのようなマトメをこの本で書かなかったのは

その法則を逆手に取られるのを防ぐためには「手間がかかっても、キチンと勉強をしてホンモノの知識をモノにすること」をすすめるためだと、理解できました。

まぁ、そういう小難しいことを考えなくても

この本は世界史を復習するうえで結構いいです。タイトルこそ陰謀論ですが、その中身は世界史に対する見方や落とし穴を陰謀論を例に、解き明かす点などは秀逸なんで

ご興味のある方はぜひ一度読むことをお勧めします。

最後まで読んでいただきありがとうございます。この記事が面白かったら下のボタンやはてなブックマークをポチっとして応援よろしくお願いいたします。
ブログランキング・にほんブログ村へ

この記事を書いたのはこんな人です
とーちゃん

活字中毒歴30年超。どんなことでも面白いと思ったらやっちゃう性格でそれが今の仕事でも結構活きています。
年間50冊くらいの読書に加え今ハマっていることは中学校英語のやり直しとブログ執筆。
「頭は生きている間は進歩するだろう」と常に勉強を続けています。学習支援のボランティアに従事してたこともあります。姪っ子命の伯父バカ。

とーちゃんをフォローする
読書メモ
スポンサーリンク
とーちゃんをフォローする
読んで学んで、考えて〜フェイクの大海を泳ぎきるために

コメント

  1. 内藤陽介 より:

    拙著をご紹介いただき、ありがとうございます!
    タイトルは、将来的なシリーズ化を見越してつけました。とりあえず、第2巻はQアノンを取り上げましたが、今年は『こわい切手』を作りましたので、第3巻は来年出せればいいかなぁと思ってます。
    今後ともよろしくお付き合いください。
    まずは取り急ぎお礼のみにて

タイトルとURLをコピーしました