数学って何の役にたつの?って問いは多分ずーーーっとあるし、苦手な人にはありふれた疑問ではないでしょうか?
私はというと、高校で迷路に迷い込んでから、中々克服出来できませんでした。
社会人になって教科書レベルの攻略を諦めて…でも、いいアプローチ無いかなとあきらめずに探してたら社会人向けの本で徐々にイメージがつかめてきて、今は本を読んでいこうと思える程度には治りました。
そんな私を徐々に「数学アレルギー」から体質改善してくれた本を紹介します。なんとなーく、数学が苦手という人でも、なんとなーく知りたい、って願望がある人にオススメのブックガイドとしてご活用ください。
数学アレルギーが治らない!!
私は、数学アレルギーがあります。
中学生の時はそんなに苦手意識がなかったんですが、高校に入ってからは基礎解析だ代数幾何だ微分積分だとどんどんきて、ギブアップ。
結局、受験科目で数学を使わない私立文系に進学しました。
だけど、行った先が政治経済学部で、マクロ経済学を勉強した時、微分方程式で説明された場所が分からないから、「こんなことなら数学をやっておけば良かった」とホント後悔しました。
それを、20年近く引っ張っていましたが…ここらでな〜んとか、数学と仲直りしたい。これが長年の夢でした。
思うだけでなく、色々参考書も買ってみましたし、社会人向けのブルーバックスのやり直し教科書なんかもチャレンジしました。
だけど、やってもやっても深い森に分け入る感覚で、ここはどこだか、そもそも私は誰なんだか…って状態は変わりませんでした。
求めたら、いい本に巡り合う
そんなモヤモヤをずーっと続けたからかな。数学の神様(そんなのいるんかね…)あたりが『これならどうだ!』と言ったのかどうなのか…面白い本にぶち当たった。
本を読んで、数学が難しいと感じることの一つに「これが何の役に立つのか?」があると思う。
著者の西成活裕さんは、数学を役に立たせるために、交通渋滞を数学を使ってアプローチしたユニークな人でした。
そんな人の本だから読み始めて、どんどん引き込まれていき…正直最初は、難しいなと思ったけど、もっと大雑把に数学の基本的なところを「イメージ」で伝えてくれるので何とかついていけました。
で、ガマンしてとにかく読み続けていくとどんどん面白くなっていったんです。
この西成先生の本には、結構面白いものが多く、その後も何冊も読むことに…
特に『東大の先生!文系の私に超わかりやすく数学を教えてください』は面白かったです。
「理系のアプローチが直感」だと知ってビックリ!
この本を読んでいて、私が勘違いしていたことは「理系って、がちがちの論理」だと思っていたこと。
実際は最初のアプローチは直感なんだな~って感じました。
特に三角関数(これも概念から分からんかった)。ユラユラしてるよね〜
なんて言われて、読んでいくうちに「ガチガチの理屈責めだと思ったら、そんなイメージから始めるのか!?」とビックリしました。
でも、このアプローチから行ったら「なんでマクロ経済学の数式は文字ばかりで数値がなかったのか?」とか理解できましたね。
イメージで攻めると数学って面白い!!
話はちょっとズレるけど、英語を勉強してた時似た経験をしたんですよ。
高校以降の英文法って、当時は「六法全書」みたいなモンで、一条一条全部丸暗記しなきゃダメなんかと思ってました。
このケースなら、こう!って理詰めで一つ一つ覚えた。…このやり方だと、マッハの速度で忘れるんですよ。悲しいくらいに。
でも、後で中学生レベルの英文法を文章ごとしつこい位に追っかけると、高校以降の内容はイメージでどうにかなることが分かった。
今の英文法イメージは、本で例えると「中学生レベルの英文法は本でいうと見出しで、高校以降は本文」なんですね。
中学英文法を実例付きで理解してから、
高校レベルの総合英語(今は英文法をそういうらしい)を読むと、スンナリ理解出来るんです。
それが数学でもいける!それがこの本最大の収穫でした。それからは結構、数学の本を読むようになりました。
学校で教えるようなのは全然だけど
フェルマーの最終定理やポアンカレ予想のドキュメンタリーとか、
高橋洋一さんの『武器になる数学アタマの作り方』とかを読むようになって、
「受験の時に散々世話になった偏差値ってこういうことだったのか!?」とか理解出来るようにはなりましたね。
で、思ったのは「分かるようになるのって面白い」ということです。
コレはいくつになっても感じられるのだと、実感しました
【参考図書】
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