平成初期の昭和天皇資料集「天皇百話」を釣り上げた!?

スポンサーリンク
スポンサーリンク

今、Amazonマーケットプレイスという古本市場で、昭和天皇関連の本を見つけたら即ポチっている状態です。

先日は、カーグラフィックという自動車雑誌の天皇の御料車という本を購入したばかり。

資料は片っ端から集めて、もう段ボール箱ひと箱では溢れそうになっているのに、また見つけちゃいました。

ちくま書店の天皇百話(上下巻)、1989年初版の本です。

インターネットで古書を購入する際は、試し読みができません。だから、もう購入する時は半分「ハズレ」覚悟で購入するのですが

この本はすごい!

なんと上下巻あわせて1600ページで、軽い読み物だと思ったら超分厚い資料集でした。

ちなみに、上巻はご誕生から昭和20年の終戦まで、下巻は戦後から崩御までとなっており

上巻が782ページ、下巻が830ページとなっています。

昭和天皇に絡むエピソードを本庄繁・鈴木貫太郎などの大物から、

暗殺未遂犯の難波大輔の供述録、2・26事件の青年将校、磯部浅一の手記などにいたるまで、様々な人物の記録や、新聞記事、その他もろもろを一挙収録したものでした。

その上下巻が合わせて1000円ちょっとで入手できたんだから、万々歳といっていい。

この本を経由することで、様々な本のエッセンスを2冊にまとめることができる、と驚きました。

例えば、以前書いた「みくに奉仕団」も結構、調べるのに手こづったのですが、この本にはバッチリ採録されていて、

この本初めから買っておけば、どんだけのショートカットができたか、とその網羅性におどろいています。

もし、本気で昭和天皇のエピソードを調べるのであれば、この本はかなり有用性が高いです。

今読み始めたばかりで、フムフムと思ったのは、昭和天皇の養育係、鈴木たか(旧姓足立)さんの思い出話。この内容は雑誌を探さなきゃいけないかなぁと思って途方に暮れていただけに

丸ごと入っているのは本当にありがたい。

また、難波大輔や磯部浅一のような「弓を引いた人間」の内容は、きっと共感はできないでしょうが、彼らの内在的論理を窺ううえで、すごく貴重な資料だと考えます。

しかし…この本で驚いたのは初版が1989年4月だったこと。あとがきを読んでいると、3年前からコツコツと企画会議を重ねてまとめていったということで

私からすると、何十冊分も資料をまとめてくれていて本当にありがたい。

昭和天皇関連は、その長い治世のために古書でも中々これ、と言ったものが見つからず、これからどうしよう、と苦慮していたので、

こんな大物が手元に届いたことに、ちょっと嬉しさを感じています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。この記事が面白かったらTwitterリツイートやシェアボタンでの応援よろしくお願いいたします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました