この記事では昭和天皇の持ち歩いた時計の話を取り上げます。
昭和天皇の時計は、自分で選んだものではない
まず、昭和天皇は自分で時計を買ったことがありません。選んだこともない。
なぜなら、全部プレゼントされたものだからです。
最初に身に着けたのはシチズン(当時は尚工舎)の第一号モデル16型という懐中時計。
これは昭和天皇の侍従であった木下道雄さんが京橋の「山崎商店」で2個購入したもの。
ひとつは自分で使い、もうひとつは「こんないい時計が日本で作れるようになりました」と陛下にプレゼントしたものでした。
時計というのは精密機械工業が発達していないと正確な物が作れなかったですから、昭和天皇も喜んでこの時計を愛用しました。
そして、この懐中時計は「時計は舶来が正確でいい」という臣下に
「私のこの時計は12円50銭の国産品だけれども、とても良く合うよ」と答えた、というエピソードがのこされています。
腕時計をするようになってからも、懐中時計を携帯
あとこれは昭和天皇だけだと思うのですが、昭和天皇は腕時計をするようになってからも
懐に懐中時計をしのばせていました。
その目的はとくに明かされてはいないのですが、オシャレにいっさい無頓着だった(服は臣下が用意した物を着るだけだし、ネクタイは皇后陛下がチョイスしたものをつけるだけ。しかもたまに曲がってたりした)ので
陛下がなにかしらの美意識でそうしていたとは考えにくい。
むしろ、実用的な理由があったのかなと思います。
当時の時計は自動巻き機能がないので
時計を巻き忘れていたり、故障して片方が止まっていてももう一方が動いていれば大丈夫ということかなぁと思います。
超有名な「ミッキーマウスの腕時計」
そして、昭和天皇を語るうえで欠かせないのが、1975(昭和50)年の訪米でもらった「ミッキーマウスの腕時計」でした。
この時計を使っていると分かったのは、写真週刊誌の記者がご公務の陛下を撮影したら、手元からチラリと見えたのがキッカケで
「これはなんでしょうか?」と宮内庁に問い合わせたところ、訪米時にもらった時計だと分かりました。
本人は気に入って好んで身に着けたのですが、周りの人たちからは、あんまり評判がよろしくなかったみたいです。
というのも、陛下がお出かけになるのはご公務で、厳粛な場が多い。
そんな中でデザインがポップな遊び心満載な時計をはめているのは「天皇の品位に関わるから」らしい。
…そんなわけで、新たに自動巻きの時計(シンプルで機能的)をもらったときにお役御免となり
表向きには「針がとれたから」と答えて「記念にとってある」と回答していました。
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