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昭和天皇の御料車―日産プリンスロイヤル小ネタ集

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この記事では、主に昭和天皇の時代に活躍した日産プリンスロイヤルについての小ネタを書いていきます。

センチュリーロイヤルに代替わりするまで上皇陛下も乗られていましたが、

このお車はなんと言っても昭和天皇のイメージが強い。

縦二連のヘッドランプが渋くて、なんとも言えない気品がある。

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天皇にプリンス?がつく理由

この車名、天皇なんだからプリンス(王子とか、男の王族、大公)はおかしくないか?と思った方いませんか?

実はコレは会社の名前。

日産とついていますが当初受注したのは「プリンス自動車」という会社です。

技術に定評があり、当時の皇太子殿下(上皇陛下)のお車もプリンスというご縁から国産御料車一号をつくれ、という命を受けたわけです。

ところが納品の前にプリンス自動車が日産自動車と合併してしまいました。

だけれど、設計と製造はプリンス自動車技術陣だったので「名前は残そう」ということで

日産「プリンス」ロイヤルとなったわけです。

唯一、輸入部品に頼った部分がある

日産プリンスロイヤルは「国産御料車」ですが100%国産ではありませんでした。

この車は何かあった時にすぐ走り出せるようにオートマチック車になっています。

しかし、この超大型車(約6,300cc)をオートマにする技術はまだ日本にはありませんでした。

そこで、ゼネラル・モータース社から、トランスミッションを輸入して使っていました。

最新技術をあえて使わない車

また、そのトランスミッションも、最新式のものではありません。

長年使われてきたモデルを採用していました。

これは、最新式だとまだ出ていない欠陥があるかも知れない、ということで

それならば幾多の車で長年運用してて、トラブルのない実績が充分にあるトランスミッションを使おう

そういうことになりました。

なにしろ乗るのは天皇です。何かあった時に故障したら一大事!

そういう懸念を極力払拭するために、間違いのないものを充分検討した上でのトランスミッション選びだったわけです。

塗装はあえて、ダウングレード

当時、プリンス自動車には、高度な塗装技術がありました。

しかし、宮内庁側の要望は、どこでも塗り直しが出来る塗装にしてくれというオーダーでした。

これは、例えば出先で車にキズがついたら、修理しないまま天皇陛下を乗せられない。

出先で徹夜作業になってもボディを塗り直し

またキズのないお車に乗せる必要がある。

そんなわけで、どこでも塗り直しできるようにフツーの塗装技術を使いました。

また、この車はトラックみたいな大きさなんで

普通車の乾燥機には入らないので、塗装は自然乾燥になります。

自然乾燥だと光沢が微妙に渋く、結果的に御料車の品みたいなものが増した、と評されています。

日産プリンスロイヤルには、仕様の違いがある

この車には、仕様の違いがあります。

陛下が乗るスペースのサイドウィンドウが開くものと開かないもの、これが2台ずつ作られました。

行幸で、お車に乗られる際、窓を開ける必要があるときは前者、ない時は後者と使い分けていたそうです。

目的はもちろん「安全性」。陛下に万が一があってはならないので。

そしてもうひとつは、大喪の礼の時に使われた「寝台車」つまりは霊柩車です。

日産プリンスロイヤルは、今も見られる

さて、長年陛下の足を務めてきたこの車も、21世紀に入って、

トヨタのセンチュリーロイヤルにその座を譲ることになりました。

何台から廃車同然に保管されているようですが

立川の昭和記念公園にある「昭和天皇記念館」には、そのうちの一台が今も鎮座しています。

初めて見た時、その大きさに驚いたもんです。

もし、興味があったらぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか?

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