仕事とはこう取り組むものだ~『圓生の録音室』を読む

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新型コロナウイルスのワクチン、一回目は無事に終了しました。

まぁ43歳ですから、接種当日にちょっと微熱が出て、翌日は腕に筋肉痛みたいなハリというか、痛みと、倦怠感が出ましたね。

思ったよりも大したことなかったです。一応今日は大事を取って休暇を取得しておきましたから、まだちょっと残ってる気だるさが取れれば、まぁ良しというところでしょう。

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『圓生の録音室』を探して読んでみた

先日の記事でも書いた、『圓生の録音室』をおとといから2日かけて通読しました。

先週(2021年8月31日)のラジオ番組で、この本の著者の京須偕充(きょうす・ともみつ)さんがゲストで、この『圓生の録音室』に関係することを話してて、本当に面白かったので。

私、六代目三遊亭圓生って人は、今の三遊亭円楽師匠の師匠、五代目三遊亭圓楽の師匠。

つまり、今の円楽さんの大師匠くらいしか分からなかったのですが、パーソナリティの伊集院光さんがこの本を「そりゃもう、面白い」と言っていたので、借りて読んでみました。

借りて読む、となったのは「Amazonで48000円」という話にビビったのと、その値段が付くということは、ブックオフ探してたら日が暮れると思ったから。

幸い地元の図書館にありましたからね。ラジオの影響で先を越されるかと思ったら、アッサリ借りられました。

最晩年の名人が心血注ぐ姿に圧倒

読んでみて、改めて驚いたのは、六代目圓生師匠の芸への執念。

自分の名前でレコードを出すことにこだわる代わりに、落語の一席一席をお客を入れないスタジオ録音でとることに始まり、編集作業も、噺の解説も、果てはお囃子の選曲まで全部変える。

気に入らなければ「ここも、ここも」とドンドン直す。

そうして5年くらいかけて、110近い話を全部吹き込む。録音だけやってるわけじゃないから、公演で全国を走り回りながら、寸暇を惜しんで噺を吹き込み、解説原稿を書く姿に圧倒されます。

著者の京須さんも言っていましたが「後世に自分の作品を残す」ことに全身全霊をかけてとりくんでいたのだとビシビシ伝わってくるんです。

心血を注いだ『圓生百席』がほぼ仕上げまで出来上がったのを見届けるように、圓生師匠は亡くなります。

それまでの著者と、圓生師匠の交流と仕事ぶりが実にイキイキと描かれていて、圓生師匠の知識なんてほとんどない私でも、楽しく読了しました。

私にとっては落語の話というより「仕事とはこうするもんだ」という学びを得られる、素晴らしい一冊でした。

『圓生百席』が聞いてみたくなった

私は落語は軽くかじる程度の知識しかないんですが、メイキングともいえる『圓生の録音室』を読んで思ったのは、

これはぜひ『圓生百席』を聞いてみたい!

私は昭和53年生まれで、6代目圓生師匠は昭和54年に逝去されているので、イメージもなかったのですが、これはぜひ…と思わせるほど。

…こんどのボーナスと相談だな、これは!

 

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