マグロ船の船員から、生き方を学ぼう!

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積ん読の山を崩していたら、以前面白かった本を見つけることができました。

著者は、マグロの鮮度保持剤の開発をしていた時、上司の無茶振りで全長20メートル、9人乗りのマグロ船「東丸」に乗り込みます。

マグロ、美味しいですよね。私も好きです。

とりあえず、マグロといえば「食べる側」ですよね。

しかし、皆さんは、マグロ船というとどういうイメージをお持ちでしょうか…お恥ずかしいのですが、私はこの本を読むまで

キツい、危険、怖いの3Kに、腕っ節が強くて荒っぽい「海の男」に囲まれ、闇金ウシジマくんの登場人物のような「落ちた人」の終着駅というイメージを持っていました。

要は徹底的にネガティブなイメージだったわけです。

 180度違ってた「マグロ漁船」の中!

しかし!

それはこの本で木っ端微塵に砕け散りました。

海の男たちは確かに屈強なのですが、長い時間狭い、不自由な環境に身を置き、

海という人間の力をはるかに上回る力を持つ相手に仕事をするため

自分のストレスを溜めず、かつお互いのためになるようなコミュニケーション能力に長けた

「実践的心理学者」になっていくのだそうです。

そして、この本の中で、海の男の飾り気のない言葉で書かれる言葉が、核心を突いていて実に面白い!

努力は「もともと」報われない

漁師…「今日はなかなかマグロがかからんの」

私(著者)…「努力が報われないときって、ちょっとつらいですよね」

漁師…「何を言うちょるか。努力やらは、もともと報われんのぞ」

中略

漁師「『努力』っちゅー言葉には、どっか『結果』という見返りを期待しちょるように聞こえるの。でもの、努力はたいてい報われんのぞ。最初から報われる期待をして努力すると、『努力したのに……』とすぐにあきらめよる」(53ページ)

最近つくづく感じるのですが、一生懸命にやった仕事が実を結ばないことが結構あるんですよね。

だけれど、仕事を止めるということにはならない、やるものはやらなきゃしょうがないし、やらなきゃ可能性はゼロですから。できることを誠実に淡々と積み上げる、その結果、成果が積みあがる位に考えた方がよさそうです。

叱る理由は明確に説明する

また、今本当に難しくなった「叱る」ことについても、面白いくだりがあります。

著者は写真撮影をしていて、マグロを取っていた漁師に怒鳴りつけられます。

しかし、話はそこで終わらず、後でその漁師さんがフォローに入る。

これが「叱る」という視点から見ると実に面白いんですよね。

「齊藤(著者)、お前が立っちょった足元には、揚げた縄があったのに気づいちょったか?縄があるところは危ないんど。

針にかかって海でもがくマグロが、時々縄を思いっきり引っ張ることがある。そうするとの、縄が足やらにからまって海に引きずり込まれるんど。

××丸に乗っちょる○○を知っちょるじゃろ?アイツは前に、暴れたマグロのせいで縄についた針が体に刺さったうえ、海に引きずり込まれたことがあるんど。

そのときは、マグロが運よく深く潜らなかったから、みんなで縄を引っ張り揚げて助かったんじゃが、かなり危なかったんど。だから縄のそばには近寄るな」(167ページ)

危ない時は、最優先でその場を離し、その意図を具体例を交えて説明する。

海の男の言葉は一見荒っぽいですが、理にかなっていると思います。

このように、この本の中には決して難しい表現は出てきません。だけれど毎日生活する僕らにも必ず役立つ「生き方、考え方」が200ページちょっとの中にギッシリ入っています。

普段本なんか読まない方にもぜひお勧めしたい一冊です。

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