趣味の合う人同士の本の貸し借り

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今でも交流のある中学校の同級生と本の貸し借りをしています。

彼とは在学中そこそこ接点があったけど、彼は運動神経が良くて明るい人気者、一方の僕は地味な秀才タイプ(成績は可もなく不可もなくだったけど)。

それが5年くらい前に再会した時話したら妙に盛り上がって、「おススメの本があったら教えて!」となり、

吉永みち子さんの「麻婆豆腐の女房」を紹介しました。

というのも、この本の主人公、陳洋子さんが、ものすごく人好きのする方で、同窓会の時の分け隔てない感じが似ていたから。

彼はそれこそ、縁ある人に対して積極的に興味を持ってつながりを持つことに興味があった様子だったので、

この本の面白さ分かってくれるんじゃないかなって思いまして。

幸い楽しんでもらえたらしく、次をリクエストしてくれたので、今度は思い切ってバカバカしいものをと宮嶋茂樹さんの「不肖宮嶋シリーズ」をオススメしました。

この本はカメラマンの宮嶋さんの原稿を、勝谷誠彦さんがメチャクチャに脚色したとは知っていましたが、落語好きという友達だから、シャレで受け入れてくれるのではと思いました。

幸いこれも大好評!!

たまたま、その時読んでいた佐藤優さんの「十五の夏」に興味を持ってくれたので、「いつ返してもらってもいいよ」と貸しました。

ただ、コレはどうも肌合いが合わなかったみたいです。

その代わりに先日門田隆将さんの「甲子園への遺言」を貸したら、

「これ読んで欲しい」と立川談春さんの「古往今来」を貸してもらいました。

ちょっと前に2人して、談春師匠の『赤めだか』を読んでいて

アレってむちゃくちゃ面白いよね!って盛り上がったのを覚えててくれたのかな?

オススメポイントまで付けてくれたので、そこから読み出しました。

普段はアタマから読むんだけど、一刻も早く読みたくて…

内容は、赤めだかの「その後」。

立川流に談春と前後して入門した、立川文都さんが亡くなったときの話で、僕の中では「赤めだか」の立川関西さんで頭に入っていた人。

苦楽を共にして前座修業に励んだ思い出の部分が強く印象に残った。

それくらい、昨日のことのように丁寧に書いているのに比べて別れのシーンはそっけないくらいに簡潔。

ただ、それがまた文字に出ない悲しさを現している気がした。

最後「赤めだかは一匹だけになった」の締めがトドメにささる。

ホント、いい!

だけど彼は、ここをどうして教えてくれたのかな?

この本には談志師匠との別れとか、読みどころはてんこ盛りのはずなのに、ここをあえておススメしたのはなぜだろう。

そんな想像がアタマの中から離れない。

今度彼に会ったら、おススメした理由と感想をじっくりと話してみたいと思います。

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